色づかいの基本|代表的な11色が持つカラーイメージ
チラシやパンフレットなどのデザインで「値段」の色は赤であることが多い気がしませんか?
単純に「目立つから」という理由だったり、何となく「やっぱり値段は赤でしょ!」という理由だったりするのでしょう。
個人的にはデザインの上で、この「何となく感」が大事だったりすると思うわけです。
この感覚は一般論として共通に感じる感覚だったりします。
天使=善が白で、悪魔=悪が黒みたいな。
曖昧な感じをグレーで表現したりしますよね?他にも、ビタミンカラー(イエローやオレンジ、グリーンなど、柑橘系に見られる明るくビビッドなカラーの総称)は元気な明るいイメージや心理効果があることはお馴染みです。
先程の「値段は赤」の件では、赤で表示されている価格には「安い(多分)」だったり「急いで買わないと!」みたいな心理効果が働きます。
広告デザインの上で色が持つ意味や与えるイメージを知っておくと今後のデザインの参考になると思いますので、この記事では色の印象(心理)効果についてご紹介します。
実際のパンフレットの「内容やテキスト、イラストや写真」と「色」の組み合わせで、パンフレットをみたユーザーに感じて欲しい印象をもっと強くアピールすることができるかもしれませんよ?
カラーイメージと心理効果の代表的な11色
01)赤
赤は活発なエネルギーや情熱の象徴となる色です。
炎や太陽、南国などに代表されるアツさや情熱のイメージなど活動・躍動の心理効果があります。反面、血液の赤は危険を連想させたりもします。
自己を鼓舞したり相手を威圧したりする心理的効果もある色です。
あと、何となくリーダーの色は赤のイメージですよね。(戦隊モノとかもそうですし)
【カラーイメージと心理効果】
興奮/生命/情熱/衝動/ポジティブ/活発/力/危険/怒り
02)青
青は「知性」や「信頼」をイメージさせる色です。
水や氷などから「冷静」や「冷たさ」のような落ち着きを感じる色です。
誠実感や信頼感を連想させることからコーポレートカラーによく使われる色でもあります。戦隊モノでは冷静沈着な大体サブリーダーですね。
【カラーイメージと心理効果】
冷静/平和/清潔/誠実/信頼/知性/安全/冷たさ
03)黄色
黄色は「朗らかさ」や「喜び」をイメージさせる色です。
「幸福」や「豊かさ」から「お金」をイメージさせる色でもあります。
戦隊モノなら、ちょっとドジな明るい(食いしん坊)キャラですよね。
注意を促す色でもありますが、どちらかというと明るく幸せなイメージが先行する色です。
【カラーイメージと心理効果】
元気/幸福/喜び/幼い/明るい/豊か/実り/軽い/注意
04)緑
緑は「落ち着き」や「癒し」をイメージさせる色です。
草原や森の自然のイメージから感じる安心感も特徴的な色です。
WEBページにおける「お問い合わせ」ボタンは、赤より緑の方が押されやすいというデータもあるようですよ。
戦隊モノなら、縁の下の力もちって立ち位置ですね。
【カラーイメージと心理効果】
安心/癒し/信用/生命/健康/自然/若さ
05)オレンジ
オレンジは「元気」や「楽しさ」をイメージさせる色です。
赤と黄色の両方のイメージを持っていて、赤よりも柔らかく黄色よりも強い感じでしょうか。戦隊モノにはあまり登場しない色です。
【カラーイメージと心理効果】
暖かい/家庭/親近感/健康/元気/明るい
06)ピンク
ピンクは女性的な色としておなじみですよね。
「優しさ」や「可愛らしさ」の象徴色です。なんだかんだで、ピンク色の服をきた人は可愛らしく見えますね。白+薄いピンクなんか特に好きです。
色々意見はあっても、やっぱり可愛らしい女性的なデザイン(かわいい印象を与えたい)を行う場合は使いやすい色だと言えます。
戦隊モノでは当然女性キャラに多い色です。最近は黄色も女性の場合が多いですが、ピンクの方が正統派な感じのキャラですね。プリキュアでは主役はピンクですね。
【カラーイメージと心理効果】
優しさ/可愛らしさ/女性/甘い/幸福/か弱さ
07)紫
紫は「高貴」なイメージ。
従って心理的に「高級感」や「神秘性」を感じる色です。
逆にその謎めいたイメージから「妖しさ」や「危険」を感じる2面性のある色でもあります。戦隊モノではオレンジ同様あまり登場しない色ですが、仮面ライダー系では敵から仲間になるパターンのキャラは紫率が高いです。
【カラーイメージと心理効果】
高貴/高級/神秘/謎/妖しさ/毒/不安
08)ブラウン
ブラウンは緑同様に「自然」で「落ち着き」を感じさせる色です。
土や山を連想させることから、どっしりとした安心感や堅実性、渋さをイメージさせる色です。「大地」のイメージが強いからでしょうか、黒や緑や青よりも、もっと大人びたイメージですね。反面、使い方によっては良くも悪くもオジサンっぽいイメージも与えやすい色かもれません。
戦隊モノではあまり登場しない色です。(オジサンっぽいから?)
【カラーイメージと心理効果】
自然/落ち着き/安心/堅実/古さ/保守的
09)白
白は清廉で無垢な色。
全てが生まれる前の「無」のイメージで、天使やウェディングドレスなどでお馴染み、みなさん感じている通りの純粋さや清潔感のある色です。
戦隊モノや仮面ライダーでは強キャラが大体白です。
【カラーイメージと心理効果】
純粋/神聖/善/清潔/無垢/正しさ/明るさ/平和/自由
10)黒
黒は白とは逆のイメージです。
恐怖や孤独を感じる色であると同時に、絶対的な強さや自信をイメージさせ、スマートさやスタイリッシュさを連想する色でもあります。
また、全てを「無」に飲み込む色です。
ラスボスの色が大体黒です。あと仮面ライダーblackは強いです。
【カラーイメージと心理効果】
強さ/自信/高級感/スタイリッシュ/威圧/孤独/暗さ
11)グレー
グレーは白と黒、それぞれの特徴を持つ曖昧さを感じさせる色。
その曖昧な感じが「上品さ」をイメージすると同時に、「不安」や「陰気」を連想させる色でもあります。
控えめなイメージも与えますので、デザイン的にはどんな色合いにでも主張せず馴染みやすく便利な色です。
【カラーイメージと心理効果】
上品/控えめ/渋さ/曖昧/不安/陰気
まとめ
以上、代表的な11色が持つそれぞれのカラーイメージについて紹介しました。
ここまで見ていただいて、それぞれの色のカラーイメージはポジティブなものとネガティブなものがあるのが分かると思います。これは「元々のコンセプトや文字、写真のイメージを強調するもの」と考えれば良いでしょう。
新たにロゴやコーポレートカラーを決める際、自分が好きな色を使うのもいいことですが、色の持つイメージを把握した上で、自社のサービスや商品に最も適したカラーを選択するのもいいことだと思いますよ。