気をつけよう!印刷物のカラーモード!
正しいカラーモードでデータを作成する
パンフレットやチラシなど印刷物をデザインする際、お客様からの支給データを利用することはよくあります。
元々、印刷を前提としたデータで作成されている場合は問題ないのですが、それなりの比率で印刷を前提としていないデータでご支給いただくことがあります。
この記事ではデータの色の設定について。つまり「CMYK」と「RGB」の違い、印刷用のカラーモードについて解説したいと思います。カラーモードの取り扱いを間違えると、印刷物の仕上がりに悪影響を与えてしまいますので注意が必要です。
01)CMYKとRGB
01) CMYKカラー
パンフレットやチラシなど一般的な印刷物ではこのCMYKカラーを使います。
※簡易輪転機など専用インクを使うものは除きます。また、特色印刷(DICカラーなど印刷するインクカラーを指定するもの)も同様です。
CMYKは、色料の3原色のCyan=シアン、Magenta=マゼンタ、Yellow=イエローの3色にKeyplate=キープレート(黒)の頭文字を合わせたもの。
このCMYKの4色をプロセスカラーと呼び、フルカラー印刷を表現しています。
(特別なものとして、5色印刷(CMYK+特色)や6色印刷(CMYK+ライトシアン+ライトマゼンタというものもありますが今回は割愛します。)
02) RGBカラー
RGBは光の3原色のRed=赤、Green=緑、Blue=青の3原色を混ぜることでフルカラーを表現します。パソコンやスマホのモニターやデジカメなどの映像表示に使われています。デジカメやスマホで撮影された画像もRGBです。
02)CMYKとRGBの違い
CMYKとRGBの大きな違いは色域の違いです。
CMYKはRGBに比べて表現できる色数が少なく、そのためRGBで表現できる色でもCMYKでは再現ができない色があります。そのため、再現できない色はCMYKの近似色に置き換えられ、どうしてもくすんだ色になってしまいます。
前述の6色カラー印刷はこのような問題を解決することができる印刷手法ではあるのですが、一般的な印刷よりも高価になりますので、通常は印刷物や予算の規模的にあまり現実的ではありません。
03)RGBからCMYKにカラー変換
印刷物はCMYKカラーですが、前述の通りデジカメで撮影された画像はRGBカラーです。従って、このような画像を印刷物で利用するためにはカラーモードを変更する必要があります。今回はadobeの「Photoshop」で行うカラーモード変更を見てみます。
方法は至って簡単。
ツールバーから「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」を選択するだけでRGB画像をCMYK画像に変更できます。
もう一つの方法が、
同じくツールバーから「編集」→「プロファイル変換」と進んでカラーモードを変更する方法です。
プロファイル変換は「印刷する紙の種類」に合わせて「CMYK」の混合率を変えてカラー変更が行えますので、慣れてきたらおすすめはこちらの手法です。
補足ですが、RGB画像を一度CMYKに変更すると、もう一度RGBに変更し直しても失われたカラー情報は復帰しません。なので、オリジナルの画像はきちんと保存(バックアップ)しておいた方が無難です。
04)この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は印刷を行う上での「CMYK」と「RGB」のカラーモードについてご紹介いたしました。ご自分でデータ作成をされる際などに参考にしてくださいね。
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