青って人気がありますよね。なんだかんだ言って、デザインするときに青はとても使いやすい色です。紺色に近い深い青はどっしりとしたイメージを出すことができますし、水色は爽やかさや軽さを表現することができます。かつ、青系統の色はしっかりした信頼感を持たせることができます（パチパチ）。それに個人的にはブルーグレーみたいな色に、しっかりとしたカラーの差し色を使ったりするデザインが好きだったりします。とにかく、デザインをする上でも「青」はとても便利で安心な色です。今回は第２回目としてクールで知的。冷静かつ信頼の象徴の色「青」のカラーイメージと心理効果（色彩効果）を掘り下げます。

青のカラーイメージ

青いものって何を想像しますか？
思いつく限りでは、空／水／海／信号／サファイヤ／雨なんかでしょうか。他のものなら、スライム／紫陽花／ポカリなどが思い浮かびます。
やっぱり水系のイメージが多いですね。水と空の雄大さや静寂のイメージが相まって、信頼や平和のカラーイメージなんでしょうね。実際に青は興奮を抑えて心拍数を下げる効果もあるそうです。
また、他の色と違って食べ物に青のイメージはないですね。なので食べ物と青は相性があまり良くないかもしれません。食べ物としての青はちょっと毒々しいイメージがあります。コバルトヤドクガエルとかヒョウモンダコの模様とか青いですし。
そんな余談はさておき、

青は空と海の全てを包み込む雄大さ、水や風などの爽やかさから、「平和／権威／信頼／冷静／誠実」の象徴とされ、国連のカラーにも使われています。反面、氷などのクールなイメージから「不安／冷徹／悲しみ／寂しさ」をイメージさせる色でもあります。

【ポジティブなイメージ】
信頼／平和／冷静／知性／爽やか
【ネガティブなイメージ】
冷徹／不安／悲しみ／寂しさ

このようにポジティブなイメージでは、青は爽やかさや誠実さ、知的なイメージ作りたい場合に使われ、コーポレートカラーに青を採用しているのはこのようなイメージを与えたいからでしょう。ポカリなどの清涼飲料水でも青系の色が多いのは、青から連想する清涼感を演出したいからでしょう。
さらに広告的観点から見ると、空と海のカラーである青には、夏の季節感を爽やかに表現することができます。また「青」を好む人はプライドが高く人から良く見られたいなど、社会的なステータスを求める人が好む色だとも言われています。

信頼感を表現したいなら青！

前述の通り、青は信頼や冷静さ知性のイメージです。ビジネスや広告では相手に「信頼してもらうこと」「誠実だと感じてもらうこと」などの印象を与えることが大切。会社のイメージや個人のセルフプロデュースの際に青を上手く使っていくことは色彩効果的にもとても有効なのです。

ただし気をつけなくてはいけないのが寒色との組み合わせです。「青＋紫」や「青＋黒」の組み合わせは、デザイン的にはクールでカッコ良い組み合わせですが同時に暗いイメージや冷徹なイメージを与えてしまいます。爽やかさを表現したいなら白と組み合わせたり、表現したいイメージで色の組み合わせを変えていきましょう。

広告デザインにおける色の選び方

これは常に気をつけたいことですが、クライアント（発注者）側もデザイン（受注者）側もWEBデザインや広告デザインにおいて選択する色が「単に好きな色」になっていないですか？
もちろん、ある面からみると自分の好きな色を推していくことも大事だと思います。ただ、デザインの場面においては、例えばお問い合わせボタンなどは赤やオレンジなどの配色がクリック率が高いことは証明されていますし、サイト全体の配色次第ではグリーンのボタンがクリック率が高い場合もあります。WEBデザインのみならず、紙媒体のデザインでも同様に特に見て欲しいコンテンツや電話番号などの配色がユーザーの認識や感情に大きな影響を与えます。
「これが正解！」というものを全てのデザインに適用させることは難しいかもしれませんが、ユーザーのイメージや統計上効果的な配色があるということは頭の片隅に入れておいてください。

まとめ

ここまで青のカラーイメージや色彩効果について纏めてみました。
補足ですが、あくまで色彩効果はそのイメージを強調するものです。色彩効果のネガティブなイメージを嫌って赤を使わない！なんてことを考えなくても大丈夫です。赤を使ったからといって必ずしもポジティブなイメージを与えるわけではありませんし、必ずしもネガティブなイメージを与える訳でもありません。青を使うことで信頼や冷静さ、爽やかさなどのポジティブなイメージを強調したり、寂しさや悲しみなどのネガティブなイメージを強調したりすることができると考えてください。

因みに、青いインテリアや壁紙は集中力を上げる効果があるらしいですよ^-^